自動運転のTuring タクシーアプリのS.RIDEと協業

完全自動運転車両の開発・販売に取り組むTuring(東京都品川区)は2024年3月21日、タクシーアプリ 「S.RIDE(エスライド)」を提供するS.RIDE(東京都港区)と、自動運転領域において協業を開始したと発表した。その第一弾として、同社および大和自動車交通(東京都江東区)と共同で、自動運転AI開発のための学習用データ収集プロジェクトを実施した。

同プロジェクトでは、S.RIDEがタクシーの実走行車両のセンシングデータを自動運転技術開発に活用することを提案し、Turingが開発したデータ収集キットを大和自動車交通が運行するタクシー車両に設置した。そして、2024年1月〜2月にかけて実際の運行業務と並行しながら公道走行データを収集する実証を行った。今後は、取得したデータの内容や走行環境等の分析を行い、完全自動運転の実現に向けた基盤モデル開発を加速していく。

Turingは、カメラから取得したデータをもとにステアリング、ブレーキ、アクセルなど、運転に必要な全ての判断を行うE2E(End-to-End)の自動運転モデル開発を進めている。同開発には人間が運転する膨大な走行データの取得が不可欠となるため、これまで自社単独によるデータ収集で累計10,000時間分の走行データベースを構築してきた。しかし、今後、より実用性・安全性の高い自動運転を実現するためには、データの量に加えて多様性も重要となるため、今回S.RIDEとの協業に至った。

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