NTTインテグレーション レガシーシステム刷新をAIで支援する組織を設立
NTTインテグレーション(旧・日本情報通信)は2026年4月、生成AIとコンサルティングを融合した専門組織「AI-Modernization & Integration Cowork Center(AMICセンター)」を設立した。2026年4月1日に発表した。企業内でブラックボックス化した既存ITシステムの確実かつ安全な現代化を推進するための組織だ。
NTTインテグレーションでは、IBMの最新AI駆動開発ツール「IBM Bob」を活用し、システム内部を網羅的に可視化するアプローチを採用。経験や憶測に頼らず、リスクを最小化する段階的な移行を推奨している。AMICセンターは、IBM Bobの解析力と、NTTインテグレーションが培ってきたレガシー環境のコンサルティングノウハウを掛け合わせた組織であり、顧客やパートナーとの協業してよりモダナイゼーションを完遂する体制だ。
5つのコアサービスを提供
AMICセンターが提供する主なサービスは以下の5つ。(1)環境棚卸サービスでは、ソースデータの機密を維持しながら現行システムの棚卸を実施。(2)環境解析サービスでは、ソースデータからシステム概要書の生成やIT環境全体の整理を行う。(3)仕様書作成サービスでは、メニュー階層やER図、フローチャートなどの現行の仕様に加え、あるべき姿(To-Be)のプランの提示まで対応する。
(4)NEXTStepアドバイザリーサービスでは、顧客のDX戦略に合わせた最適な移行方針を多角的に提示。既存資産の有効活用による運用効率化、ビジネスプロセス・アウトソーシング・スキームの立案、分業やAPI化・AIエージェント化に適した機能の選定と投資利益率の算定、古いコンピュータ言語で構築されたシステムの撤廃を伴うマイグレーション方針の策定などを行う。(5)DX施策実施サービスでは、選定方針に基づく提案や依頼書の作成を支援する。
サービス展開に先立ち、NTTインテグレーションの社内で30年間稼働し続けている営業支援基幹システム(IBM i / RPG IV, CL)を対象に検証を実施した。AIによるシステム構造の全方位可視化や、単一ファイルに約80本のプログラムが依存する「単一障害点」の特定、結合度分析に基づく移行優先順位付けなどの成果を実証。新世代のコンピュータ言語への高精度なコード変換も実現し、真のオブジェクト指向へのモダナイズに成功したという。
NTTインテグレーションは、NTTと日本IBMの合弁会社として1985年に設立した企業。システム開発から基盤構築、クラウド化対応、AI分析、セキュリティ、運用保守までをトータルに提供している。2025年12月に社名を変更した。