「仮眠=サボる」を覆す ネスレとトヨタが仕掛ける新習慣「コーヒーナップ」の可能性

(※本記事は「食品新聞」に2025年8月24日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

「TOTONE(トトネ)」
「TOTONE(トトネ)」

「仮眠=サボる」ではない── 。

社会的に問題となっている日本人の睡眠不足の解消に向けて、仮眠の大切さを啓発すべく、ネスレ日本とトヨタ自動車が協働して上質な仮眠体験の場を設けた。

「ネスカフェ原宿」(東京都渋谷区)に、トヨタが開発した戦略的仮眠ツール「TOTONE(トトネ)」を設置し、コーヒーを飲んでから上質で短い仮眠を行う「コーヒーナップ」を共同で提案するイベントを8月19日から12月18日まで開催している。

脳疲労の回復には「パワーナップ」が有効と言われている。パワーナップは、社会心理学者ジェームス・マース氏が提唱する昼間の15~30分の仮眠を意味し、脳疲労回復のほか認知能力や注意力などの向上が科学的に認められている。

「TOTONE」は、質の良いパワーナップが体験できる快適空間。レクサス上位機種のシート設計技術を応用して開発した特殊なリクライニングチェア(シート)を基盤とし快適な入眠・睡眠・目覚めをサポートする機能を多数搭載している。“整う”と“寝る”を組み合わせてネーミングされた。

左からネスレ日本の岩渕聡氏(飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒー&液体飲料ビジネス部シニアブランドマネジャー)、トヨタ自動車の加藤彩綾氏(先進モビリティシステム開発部TOTONE-Zグループ)
左からネスレ日本の岩渕聡氏(飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒー&液体飲料ビジネス部シニアブランドマネジャー)、トヨタ自動車の加藤彩綾氏(先進モビリティシステム開発部TOTONE-Zグループ)

「TOTONE」は現在、トヨタのオフィス・工場・レクサス販売店に導入されているほか、生産性に重きを置く投資会社やコンサルタント企業、長時間労働になりがちなソフトウェア関連のIT企業、シェアオフィスなどにリースされている。

続きは無料会員登録後、ログインしてご覧いただけます。

  • 記事本文残り69%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。