LED植物工場で栄養価と甘さを両立 東大が開発したミニトマト栽培技術とは

(※本記事は「JAcom 農業協同組合新聞」に2025年8月25日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

東京大学大学院農学生命科学研究科の矢守航准教授らの研究グループは、LED光だけで高品質ミニトマトの長期・安定生産に世界で初めて成功。果実と葉に均等に光が届く設計により、温室(土耕)栽培を上回る栄養価と甘さを実現した。多段式ラックと精密な環境制御による省スペース・高効率な次世代栽培技術は、都市農業・宇宙農業への応用も期待される。

図1:LED植物工場におけるS字多段式ミニトマト栽培の実際の様子
図1:LED植物工場におけるS字多段式ミニトマト栽培の実際の様子

同研究グループは、一般的なミニトマト品種(CF千果;タキイ種苗株式会社)を用いて、人工光型植物工場(LED植物工場)における高品質栽培の手法として、従来型のI字栽培と新開発のS字多段式栽培を比較検証した。

図2:温室およびLED植物工場での栽培における環境要因
図2:温室およびLED植物工場での栽培における環境要因(※画像クリックで拡大)

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