【CES2026速報】三井不動産 建築時CO2排出量40%削減の建築モデル発表
三井不動産レジデンシャル株式会社(以下「三井不動産レジデンシャル」)は、三井不動産グループ全体で掲げる「2030年度までに温室効果ガス排出量40%削減(2019年度比)、2050年度までにネットゼロ」の達成に向け、三井不動産レジデンシャルが描くカーボンニュートラル社会および環境共生を目指した未来の街「サステナブルパークシティ構想」(以下「本構想」)を、米・ラスベガスで開催される世界最大規模のエレクトロニクス展示会「CES2026」で展示している。
CES2026の展示内においてはまた、建築系スタートアップであるVUILD株式会社(以下、「VUILD」)とともに、建築時のCO2排出量を約40%削減を達成する新たな建築モデル(以下「本建築モデル」)を発表する。
VUILDが保有する特許技術を活用した「曲面シェルスラブ木質ハイブリッド工法」により建築時のCO2排出量を約40%削減を実現する、地上14階建て130戸の分譲集合住宅の建築モデルだ。三井不動産株式会社と株式会社日建設計で作成したマニュアルをベースに、不動産協会によって策定された「建設時GHG排出量算出マニュアル」を適用し、CO2排出量を算出している。
一般的な集合住宅の床を支えるスラブは、約200mm程度のスラブ厚が必要とされているが、曲面シェルスラブ木質ハイブリッド工法では、VUILDのデジタルファブリケーション技術を活用し、床スラブを曲面形状とすることで、荷重を効率よく分散させる。これにより、スラブ厚を最薄約80mm程度まで抑えることができるため、建築時に使用するコンクリート量が削減される。
また、スラブ形成時の型枠を内装仕上げ材としても活用することで、内装の木質化によるCO2削減にも寄与する。さらに、電炉で生成した鉄を使用した鉄骨に木を被覆することで、建物の高層化に伴う、耐火性能要件へ適合しつつ、木材の積極的な利用をすることなどで、CO2排出量の削減を可能とする。
三井不動産レジデンシャルでは、本構想や本建築モデルの一部を再現したコンセプトモデルの建築も予定している。コンセプトモデルでは、本構想における街全体での取り組み紹介や、本建築モデルの曲面シェルスラブ木質ハイブリッド工法における施工等の課題を確認することに加え、カーボンニュートラル社会実現に向けた最新の住宅設備などの実証実験を行い、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを推進していく。
三井不動産レジデンシャルは2022年よりCESへ出展しており、今回で4回目となる。過去の出展では、生活時のCO2削減施策として、伝統的な日本家屋の知見を活かした環境負荷を軽減するパッシブデザイン住宅や、居住者の省エネ行動を後押しする「くらしのサス活アプリ」を展示してきた。今回のCES2026では、三井不動産レジデンシャルが描くカーボンニュートラル社会と環境共生を目指した未来の街「サステナブルパークシティ構想」を展示し、カーボンニュートラルや環境共生に資する取り組みを紹介する。また、VUILDとの共同開発による「曲面シェルスラブ木質ハイブリッド工法」の発表や、工法の断面模型などの展示も行う予定だ。