G7デジタル大臣会合 大臣宣言でサイバー・レジリエンス向上に合意

2022年5月10日、11日、ドイツ・デュッセルドルフでG7デジタル大臣会合が開催された。会合には、デジタル大臣の牧島かれん氏、経済産業大臣政務官の吉川ゆうみ氏、総務審議官の佐々木祐二氏が参加した。

11日の大臣宣言では、ロシアによるウクライナへの軍事進攻を強く非難した。そして、通信インフラを含むデジタルインフラについて、脅威に対するサイバー対策に関する協力の拡大を含め、サイバー・レジリエンスを向上させることで合意した。

また、Data Free Flow with Trust(DFFT:信頼性ある自由なデータ流通)はイノベーションなど他の民主主義的価値を支えるものであることを確認した。DFFTは、2019年のG20大阪サミットで日本が提唱したコンセプト。民主主義的価値観と、DFFTの利益を制限する措置に対処する決意を再確認し、デジタル保護主義に反対する姿勢を打ち出した。

プラットフォーマーに対する規制については、これを含むデジタル競争問題に関する国際的な協力の深化させることで一致した。2022年秋に開催予定のG7政策決定者間の議論を支援し、G7競争当局間の継続的な情報・経験の交換を歓迎する、としている。

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