新潟市、出水市 ラムサール条約認証自治体に決定

環境省は2022年6月6日、新潟市と鹿児島県出水市が、ラムサール条約湿地自治体認証制度に基づき認証されたことを発表した。国内では初めての認証となった。

湿地自治体認証制度は、自治体のブランド化、地域における湿地の保全や賢明な利用の推進を図ることを目的としている。対象となるのはラムサール条約湿地、重要な湿地が位置している、または隣接する自治体で、湿地の保全・再生、管理への地域関係者の参加、普及啓発、環境教育の推進に関する国際基準を満たすもの。認証された自治体は、2022年11月に中国で開催される第14回締約国会議において、条約事務局より証書が授与される。有効期間は認証から6年間だ。

ラムサール条約は、水鳥の生息地等として国際的に重要な湿地と、そこに生息・生育する動植物の保全、と賢明な利用(ワイズユース)を促進することを目的とする。2022年5月現在、国内では佐潟(新潟市)、出水ツルの越冬地(出水市)など53カ所が条約湿地として登録済みだ。

佐潟_新潟