メトロウェザー 7億円を資金調達 風の3次元可視化測定で

メトロウェザー(京都府宇治市)2022年4月8日、第三者割当増資などにより、総額約7億円の資金を調達したと発表した。メトロウェザーは、風を3次元に可視化する小型で高性能のドップラー・ライダー・システムを持つ企業。

風のリアルタイム高精度可視化は、ドローンの安全な運行に欠かせない。また、測定データを気象予測シミュレーションを組み合わせれば、都市防災や風力発電、航空・海運・鉄道領域でも幅広い市場が期待できる。

今回調達した資金は、海外展開を視野に入れた組織体制の構築などに充てる予定だ。資金調達に応じたのは以下の12社で、3社は既存株主、9社は新規の株主となる。

(既存)
・リアルテックファンド
・DRONE FUND
・日本政策金融公庫(資本性ローンなど)

(新規先)
・JGC MIRAI Innovation Fund(運営はグローバル・ブレイン)
・KURONEKO Innovation Fund(運営はグローバル・ブレイン)
・MOL PLUS(商船三井100%出資CVC)
・JR東日本スタートアップ
・ACSL1号有限責任事業組合
・鐘通
・三菱UFJキャピタル
・SMBCベンチャーキャピタル
・京銀リース・キャピタル

ドップラー・ライダーでは、風に舞った大気中の塵や微粒子に赤外線を照射し、これら散乱体からの反射光を測定、ドップラー効果を利用した解析を実行することで、風況をリアルタイム・3次元に把握・可視化できる。メトロウェザーのシステムは、京都大学の大気リモートセンシング技術の開発・解析技術をベースにしたものだ。

風車