健康志向や食べやすさを訴求 農作物価格高騰の中、新たな価値の創出へ

(※本記事は「食品新聞」に2025年3月5日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

コメ高騰で麦製品が支持されている
コメ高騰で麦製品が支持されている

農産物の不作などに起因する原料高が続く中、メーカーや卸は代替品の活用など、コスト低減へ向けた提案に力を入れている。価格の抑制だけでなく、価値の創出や顧客層の広がりも期待する。

国分西日本はこのほど大阪市で開いた展示商談会で、スーパーの惣菜売場へ向けたコスト対策を提案した。例えば、天ぷらには小さめのサツマイモ、炊き込みご飯には一部が欠けたアサリなど規格外の素材を利用。海苔は生産者から直接買い付けた原料を使用するなどしてコストダウンを図り、“お値打ちデリカ”として販売する。

低温フレッシュデリカ事業部は「値上げラッシュの中、持続的な販売につながる」と話す。コメの高騰に対しては、大麦を加えた米飯により原価低減だけでなく、健康訴求を強め付加価値の向上を狙う。

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