スーパーシティ 自治体に再提案求める 「岩盤規制の改革」が不十分
2021年8月6日、「スーパーシティ型国家戦略特別区域の区域指定に関する専門調査会」が開催され、31自治体が提出した提案について討議が行われた。
討議のなかで指摘されたのは「岩盤規制の改革」が不十分な提案が多い点。委員からは特に、住民合意を経ることで実現が期待できるような大胆な規制改革につながる提案が乏しいとの意見が出た。
また、交通や医療など、個別領域での事業者によるサービス提供の前提となる「2030年の未来社会」というビジョンが、十分に打ち出されていない提案が散見されるとの指摘がなされた。
討議の結果、今後2カ月程度を目途に規制改革などについて各自治体に再提案が求められることとなり、区域指定はずれ込む見通しとなった。
『事業構想』では今後、連載企画「スーパーシティ」のなかで交通や金融等、各分野の専門家による規制改革に関する見解を紹介する予定。