アシックス 視覚障がい者向け歩行ナビ開発スタートアップに出資

アシックスは2022年10月5日、投資子会社のアシックス・ベンチャーズを通じて、視覚障がい者向け歩行ナビゲーションシステムを開発するスタートアップ、Ashirase(栃木県宇都宮市、月刊事業構想2021年12月号参照)に出資したと発表した。出資額は非公表。Ashiraseはアシックスの支援のもと、2022年度中のシステムの販売開始を目指す。

Ashiraseは本田技研工業からスピンオフして2021年4月に設立。視覚障がい者の単独歩行を支援するシューズ取り付け型のナビゲーションシステム「あしらせ」を開発する。スマートフォンアプリによる音声入力と、靴に装着する振動インターフェースで構成され、聴覚を妨げず足への振動によって向かう方向を示し、視覚障がい者の歩行をサポートする。

同社はアシックスのアクセラレータプログラム(2020~21年)に参加し優秀賞を受賞、2022年3月にはアシックススポーツ工学研究所の支援で、視覚障がい者を対象に実証実験を行っている。

アシックスはAshiraseへの出資及び協業によって、視覚障がい者の単独歩行をサポートし、より多くの人の運動機会の創出につながることを期待しているという。

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シューズ取り付け型のナビゲーションシステム「あしらせ」の仕組み