攻撃的な上司がいる職場にはSNSを リモート勤務との併用も
(※本記事は『THE CONVERSATION』に2024年12月9日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)
現代のビジネスでは、売上目標の達成や顧客関係の管理といった課題に取り組むだけでも十分に大変である。しかし、一部の従業員にとって、真の課題は攻撃的な上司の存在による精神的な負担をどう乗り越えるかにある。
公共の場での侮辱、不当な非難、怒りの爆発など、有害な管理職の行動は、有能な社員を限界に追いやり、意欲低下や退職を引き起こす可能性を高める。「静かな退職」という現象がここ数年話題になったことを思い出してほしい。
職場のダイナミクスに関心を持つ私たちのビジネス研究チームは、このような懸念すべき傾向に注目し、その影響を緩和するための戦略を探ることを目的に調査を実施した。例えば、週末出勤を断る社員を「甘い」と侮辱するような「有害な上司」の行動を緩和する方法を模索したのだ。
BtoBセールスパーソン237人を対象とした調査結果から、コストを抑えつつ大きな効果をもたらす二つの方法が判明した。一つは、職場での生産的なSNS活用を奨励すること。もう一つは、柔軟な働き方を提供することである。
SNSが支える職場のサポートシステム
一部の職場では、InstagramやLinkedIn、Microsoft Teamsといった職場向けアプリや大規模なプラットフォームが、ネットワーキングやプロモーション、調整のための価値あるツールと見なされている。一方で、これらのツールが「サイバーローフィング(インターネットを利用した怠業)」を助長すると批判されることもある。
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