明電舎 佐賀市に「スマート浸水標尺」システムを納入

明電舎は、佐賀市に「スマート浸水標尺」による浸水情報提供システムを納入したことを、2022年5月16日に発表した。明電舎がスマート浸水標尺を使った市民向け情報サービスを提供するのは今回が初。このシステムを用いて、市民に洪水や浸水に関する防災情報の提供を行うサービスを4月25日より開始している。

スマート浸水標尺は、ポール状の標尺に通信装置やアンテナ、バッテリーを搭載したIoTデバイスで、水位の情報をリアルタイムで収集し、クラウドを通じて情報提供を行う。

佐賀市は「佐賀市排水対策基本計画」を2014年3月に策定し、ポンプ場や水路・調整池整備などのハード対策のほかハザードマップの作成・広報などのソフト対策に取り組んでいる。市内83カ所に浸水標尺を設置し、防災に向けた自助・共助、公助への情報活用を積極的に進めている。今回、明電舎は佐賀市と共に自動計測化浸水標尺によるリアルタイム監視システムの実証実験に取り組み、2021年度までに市内29カ所で実用化に至った。

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