八幡平スマートファーム 地熱利用バジルのEC販売を開始

八幡平スマートファーム(岩手県八幡平市)は、松川地熱発電所の温水で通年栽培する「温泉バジル」を販売するECサイトを2022年6月11日に開設した。八幡平スマートファームは、クラウド制御システム開発を手掛けるMOVIMAS(東京都千代田区)が、岩手県八幡平市のIoT農業の振興を目的とした協定から、農地法に定める農地所有適格法人として設立したもの。

八幡平市松尾寄木では、1966年に日本初の商業用地熱発電所の運転を開始。1984年には熱水ハウスの手法で、花卉栽培を中心に取り組みを進めてきた。しかし現在、それらの熱水ハウスは、高齢化による離農や施設の老朽化の問題もあり、未活用になっている施設が増えている。そこでIoTを活用した次世代施設園芸への転換拡大を図ることで、新規就農者の呼び込みや地域活性化につなげようと市では狙っている。IoT技術の習得支援の場としても機能させる考えだ。

八幡平バジル2206