オイシックスCVC 収穫ロボットと代替シーフード開発2社に投資

CVCファンド「Future Food Fund」は、自動野菜収穫ロボットの開発・サービス提供を行うinaho(神奈川県鎌倉市、月刊事業構想2022年4月号参照)と、プラントベースの代替まぐろの開発を行っている米Impact Food社(米国カルフォルニア州)に新規投資を実行した。2022年3月1日に発表した。

「Future Food Fund」は、オイシックス・ラ・大地(月刊事業構想2019年9月号参照)が投資子会社Future Food Fundを通じて運営するCVCファンド。これまでにアグリテック、国産農産物の海外への販路開拓など、食分野の新たな価値創造に取り組む6社への出資と事業提携を行っている。今回の投資により、Future Food Fundの累計投資総額は約9億円、投資先は15社(内、海外投資先4社)となった。

inahoは、農業の高齢化や人手不足といった社会課題に対し、自社開発の「自動収穫ロボット」により一次産業の自動化・省力化ソリューションを提供する。農家や農業事業を展開するLP(有限責任組合員)へのロボット導入と共同研究を進め、収穫の効率化による持続可能な農業の実現を目指している。

Impact Food社は、サステナブルでヘルシーな植物由来の海鮮類の食品開発を手掛けている。乱獲、海洋汚染による食料不安、たんぱく質危機などの世界中で直面している社会課題解決の実現を目指す。代替マグロの刺身ほか、味も担保したイノベーティブな食品開発を進めている。

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