内閣府ほか 宇宙戦略基金の基本方針、実施方針を決定

内閣府、経済産業省、総務省、文部科学省は、2024年4月26日、宇宙戦略基金に基づく基本方針を決定したことを発表した。国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)には、2024年3月に「宇宙戦略基金」が設置され、2023年度補正予算では、経産省、総務省、文科省の合計で3000億円を措置している。

基本方針は、民間企業による宇宙分野の技術開発を複数年度にわたって支援するため、同基金についての事業全体の制度設計を定めたものだ。宇宙戦略基金では、「輸送」「衛星等」「探査等」の3分野において「市場の拡大」、「社会課題解決」、「フロンティア開拓」の3つの出口に向け、22の技術開発テーマを設定した。基本方針に基づき、スタートアップをはじめとする民間企業や大学等が複数年度(最大10年)にわたって技術開発に取り組めるよう、JAXAが資金配分機関となり支援する。

同時に、経産省、総務省、文科省における実施方針も定めた。基金のうち経産省分は1260億円、総務省分は240億円、文科省分は1500億円にのぼる。例えば経産省計上分では、緊要性が高い「衛星コンステレーションビジネスの加速化」、「民間ロケットの輸送能力強化」、「衛星データ利用ビジネスの促進」の3つの課題に対応する、5つのテーマに取り組むことになっている。

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