有機サツマイモ栽培の日本未来農業 7億円を資金調達

日本未来農業(茨城県那珂郡)は、シリーズA投資ラウンドにおいて約7億円の資金調達を実施したと2024年4月30日に発表した。同社は、有機サツマイモなど高付加価値農産物を6次産業化し、生産から加工・販売・ブランディング・輸出まで一気通貫で手がける企業。

調達した資金は、サツマイモ事業の規模拡大と生産性向上や、国内外の販売強化に充てる。日本未来農業グループでは、茨城県にある約50ヘクタールの自社農園で、紅はるかを主体とするサツマイモの有機栽培を展開している。それを原料に、自社工場で干し芋を製造。2022年には、自社農園で収穫したサツマイモ(紅はるか)が、日本最大級のさつまいも品評会である日本さつまいもサミットにて、「さつまいも・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。また、そのサツマイモを原料した紅はるかの干し芋などの「照沼」ブランドは茨城県特産のスイーツとして知られるようになっている(関連記事)。

また、サツマイモ事業と並行して展開するイチゴ事業についても、国産イチゴの生産・加工、国内外での販売を沖縄を拠点に拡大する計画だ。さらに、高品質な日本産農産物の市場拡大が見込めるアジアでの販売を積極的に進め、また有機農産物の需要が高い北米でも、サツマイモ事業の展開を計画しております。

シリーズA資金調達では、すでに2023年中にアグリビジネス投資育成(東京都千代田区)、沼尻HLDGS(茨城県つくば市)が増資を引き受けていた。このほど、ロッテグループのCVCであるロッテベンチャーズ・ジャパンなどが参加、合計約7億円を調達した。

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