脱炭素転換の投資判断をしやすく GX分野別投資戦略を公表

二酸化炭素排出抑制の目標を達成するため、政府は分野ごとのグリーントランスフォーメーション投資戦略を公表した。将来の公的支援や規制の方向性を示し、企業が脱炭素へのシフトに向けた設備投資などを判断できるようにする。排出削減効果が大きい分野に投資を集める方針だ。

日本における脱炭素、経済成長、エネルギー安定供給の3つを目指すGX(グリーントランスフォーメーション)実現に向けて、政府のGX実行会議は、2023年12月22日に「分野別投資戦略」を取りまとめ公開した。GX実現に向けた投資促進策を具体化することで、企業の予見可能性を高めることを目的としている。

取りまとめの背景

GXの実現に向けては官民で150兆円超を投資していくことが国の目標だ。国による先行投資支援のために、2024年2月にも「GX経済移行債」を創設し、20兆円規模の投資を行うことで、民間投資を引き出そうとしている。今回示したのは重点分野における今後10年間の戦略で、政策の方向性を明確にすることで、企業による国内のGX投資を活性化するのが狙いだ。

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