海外でソーラーランタン普及を推進 絶対貧困からの脱却を支援

世界で7億人を超える絶対貧困層の解消を目指し、ソーラーランタンの寄贈に取り組むパナソニック。その活動をさらに広げるべく、現在注力しているのが「みんなで“AKARI”アクション」だ。同アクション担当の多田氏は「多くの人が社会課題解決へ行動を起こすきっかけを作りたい」と語る。

聞き手 : 小宮信彦 事業構想大学院大学 特任教授、電通 ソリューション・デザイン局 シニア・イノベーション・ディレクター

多田 直之 AKARIアクション、パナソニックホールディングスCSR&企業市民活動推進室 主幹

小宮 無電化地域に電気を供給する取り組みを始めた経緯について教えてください。

多田 パナソニックは「事業を通じて人々のくらしの向上と社会の発展に貢献する」という経営理念を掲げています。貢献の仕方には「事業活動による価値提供」「責任ある事業活動の推進」「会社と社員による社会貢献」の3つがあります。とくに3つ目に関しては企業市民活動推進室を設け、「貧困の解消」「環境」「人材の育成(学び支援)」の3テーマについて重点的に取り組んでいます。創業者の松下幸之助は「貧困は罪悪」と述べており、中でも「貧困の解消」は最優先のテーマです。

その取り組みの1つが「無電化地域の未来を照らすプロジェクト」です。きっかけは、2006年にルワンダの大臣から届いた1通の手紙でした。そこには「無電化地域でくらす人々は、灯油ランプが放つ黒い煙による健康被害に悩まされています。パナソニックの太陽電池はその解決手段となります。ぜひ力を貸してください」と書かれていました。再生可能エネルギーを使ったソーラーランタンを開発し、ウガンダに寄贈して以降2018年までに30カ国131団体に10万台を寄贈しました。

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