インフロニア・ホールディングス インフラの既成概念に挑む
前田建設、前田道路、前田製作所の共同持株会社として2021年10月1日に設立したインフロニア・ホールディングス。社会環境が変化するなか、新しい時代へ向けた持続可能なインフラの在り方を模索し、ビジネスモデルの大きな転換を図る。同社のビジョンや戦略を、岐部一誠社長に聞く。
インフラサービス企業へ発想を転換
新たなビジネスモデルへの挑戦
人口減少や少子高齢化による人手不足や地方自治体の財政難に加え、環境問題やエネルギー問題が顕在化するなか、未来へ向けた持続可能なインフラの在り方が問われている。
「100年以上の歴史を持つ前田建設、もうすぐ100周年を迎える前田道路、設立60年を超える前田製作所。3社とも歴史ある会社で事業も成長してきましたが、インフラの未来を考えたとき、各社が今までのビジネスモデルを続けていくだけでは成長は難しい。新しい社会、新しい時代の流れに対応できる新しいビジネスモデルを構築するべく、3社を統合しホールディングス化しました」と岐部社長。
「新ホールディングス設立に向けての中長期経営ビジョン」では、目指す姿、ビジネスモデルとして、インフラ運営の上流から下流をワンストップでマネジメントする「総合インフラサービス企業」と定め、グループ全体戦略として現在強力に推進している。
「従来のビジネスモデルは、ものづくりを中心とした請負事業でした。建設は工事を行う、道路は舗装する、建設機械も機械を売ることが目的で、その機械をどう使うかは購入するお客様側が考えるというモデルです」。
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