オカダアイヨン 顧客の声を反映したものづくりが強み

建設機械や環境機械の製造・販売・メンテナンスを行うオカダアイヨン株式会社。1938年の創業以来、老朽インフラの再整備、リサイクル、災害復興、森林再生など再開発分野の機械需要に応え、発展を遂げた。2030年へ向けた長期ビジョン「VISION30」の目標は前倒しで達成できそうだが、さらなる成長を目指す。

岡田 祐司(オカダアイヨン株式会社 代表取締役社長)

ヒット商品の愛称から
命名された社名

岩を切り崩す鑿岩機(さくがんき)を販売する「オカダ鑿岩機」としてスタートしたオカダアイヨン。時代とともに、砕石場から都市部の解体現場へと活躍の場を移し、高度経済成長期に油圧ショベルに搭載する中型クラスの油圧ブレーカ(コンクリートの破砕に使用)を国産で最初に開発・製造した。

1960年、国産初の大型空圧ブレーカ「IPH400(アイピーエイチ400)」を販売。これが「アイヨン」の愛称でヒット商品となったことから、1983年に社名をオカダアイヨンへ改称した。建物解体に使用される国内外全メーカーのショベルに取付可能な大割機(ビル解体時に主要部を解体)、小割機(大割後のコンクリートを砕く)、鉄骨カッター(鉄筋・鉄骨を切断)、ブレーカなどのアタッチメントを主要製品に、災害復興の瓦礫処理やバイオマスの木材チップを作る環境機械やリサイクル機械なども手がけてきた。

2017年には、熊本県の南星機械、南星ウインテック、暁機工をM&Aにより子会社化。林業機械、スクラップ用機械などの商品ラインナップと生産体制を取り入れ、林業分野にも本格的に参入した。

「設計・開発から製造、販売、修理まで一気通貫でできるのが当社の強みです」とオカダアイヨン社長の岡田祐司氏。特に、国内アタッチメントメーカーにおいて自社で修理部門を持つメーカーは同社のみ。

「メンテナンス部門を持つことで、お客さまと直に接することができるのが、当社の最大の持ち味となっています」。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り72%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。