実務につながる修士論文 強みを活かす事業構想

実務につながる修士論文
強みを活かす事業構想

事業構想大学院大学では、2年間の修了年数を経て、事業構想修士(専門職)の学位(Master of Project Design:MPD)を取得できる。既定の単位数の取得に加えて、修士論文の代わりに事業構想計画書を提出し、最終審査に合格することが修了要件となる。

事業構想計画書では、アイデアの発・着・想から生まれた構想を具体的な事業計画にまで落とし込む。実践を見据えて練り上げる過程には、少人数のゼミ形式で構成される「事業構想デザイン演習」の授業や発表会、審査会など多くの教員や院生からアドバイスを受け、新たに気づきを得る場がある。自身の思いや強み、経営資源を生かして描く事業構想。多様な業種業界から、年代も幅広い院生が集まる環境で生まれた構想は、個性的で独自性に溢れる。

2月下旬に全校で行われた2年次最終審査会では、中間審査会からさらに磨き上げられた事業構想計画が発表された。緊張感漂うなか、2年間の成果として全力が注がれたプレゼンテーションに熱のこもる空間となった。

 2022年4月、事業構想大学院大学は開学10周年の節目となる。第1期生を迎えた入学式は、東日本大震災の翌年という困難な時期のなか、当事者意識を持ち、真剣に前向きに未来を見据える院生の姿が印象的であった。現代の日本社会、地域社会のテーマを考えて事業を構想し、形にすべく進歩する修了生の活躍は、各地に広がっている。今春、東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)との協働で全国5拠点目となる「事業構想大学院大学 仙台」を開設する。新たに東北の地で芽吹く事業構想の数々が、地域社会の活性を後押しするだろう。

最終審査会は全校オンライン併用で同日に開催された

今春、開学10周年の節目に仙台校第1期生を迎える

小売業の事業承継予定者が集結
「仲間」として切磋琢磨

平野 泰啓(ひらの・やすひろ)
ミスターマックスホールディングス
福岡校4期生(2021年度入学)

ハワイでスポーツビジネスの仕事をしていましたが、1年前に地元福岡に戻ると同時に本学に入学しました。日本に戻ってからは、福岡、九州を中心にディスカウントストアを展開しているミスターマックスに勤務しています。急速なデジタル化のなかでリアル店舗の価値が変化しています。既存の枠組みにとらわれない発想力を大学院で身につけたいです。以前、イギリスの大学院にも通っていましたが、本学の教授陣は日本の社会状況や企業の状況を熟知したうえで講義していただけるので、リアルな実感がわきます。

偶然ですが、同期には、私を含めて、小売業を多店舗展開している企業の3代目事業承継予定者が3人福岡校に在籍しています。3人とも同世代で、会社が抱えている課題は共通しており、ディスカッションしていても共感できることが多いです。同じ立場の仲間として、これからもお互いに切磋琢磨していきたいです。

世界一の商品開発を
目指す事業構想

石井 義人(いしい・よしひと)
メーカー勤務
名古屋校2期生(2020年度入学)

日本のモノづくりは活気を失ってきています。本来、最もモノに近い現場の気づきが事業判断に有効であるはずが、工場の海外移管や機能分業により難しくなっています。この状況を打開し、日本のモノづくりをもう一度再生したいという思いで大学院の門を叩きました。研究を通して構想した事業は、日本企業の縦割り組織が抱える慢性的、かつ本質的な経営課題に資する分離独立型のバーチャルベンチャーカンパニー(VVC)立ち上げです。組織に拘束されるエンジニアを解放し、画期的な商品開発をより早く、安く、タイムリーに商品化に結びつけるためのオープンイノベーションを目指し、日本一の技術を集め、日本の象徴である富士山のように世界に通じる商品開発、ブランド構築を目指す事業構想です。

2年間の院生生活は、社会課題と真摯に向き合い、自身が考える理想の社会を発見し、深化させる時間でした。今後は事業構想修士として、構想実現に向けて取り組んでいきます。

 

事業構想大学院大学 2022年4月入学(修士課程)

修士課程 説明会
東京・名古屋・大阪・福岡・仙台/オンライン
平日・土曜日 随時開催中

○不確実性が高まる社会において「事業構想」の重要性
○経営学修士(MBA)との違い
○多種多様なバックグラウンドを持つ院生との交流
○通学しやすい開講スケジュール
○仕事や家庭との両立
○教育訓練給付金制度(最大112万円給付)
 等について詳しくご説明いたします。

詳細とお申込みは本学HPをご覧ください
www.mpd.ac.jp


※最新の説明会、出願スケジュールは本学HPよりよりご確認ください。
※感染症予防のため各回会場は少人数制、オンライン同時中継での開催といたします。
※個別相談も行っていますので、お気軽にお問合せください。

Email : info@mpd.ac.jp
TEL : 03-3478-8411

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