【第5回】数多の偉業とイノベーションの伝播 マイルス・デイヴィス part.2
歴史上、数えきれないほどのイノベーションを起こしてきた「アーティスト」という存在。天才たちの作品と活動の変遷を辿り「革新」の本質に迫る連載企画。前回に引き続きマイルス・デイヴィスにフォーカスし、彼が残した名作と功績を辿る。なぜ彼はこれほどまでに多くの偉業を成し遂げてきたのか?
帝王の受難
稀代のトランぺッター、マイルス・デイヴィスはミュージシャンと組むことで、音楽に変革を起こしてきました。彼に影響を与えたミュージシャンの最たる例がピアニストのギル・エヴァンスです。ギルはクラシック音楽のオーケストラアレンジの高度な技術を持っており、マイルスはこの技術を活かすためにギルと組みました。そうして出来たアルバムが『Sketches of Spain』です。どれだけの変化が起きたのか、一聴していただければわかります。
また、シンセサイザーを操るジョー・ザヴィヌル、エレキギターをメインに演奏するジョン・マクラフリンたちをメンバーに招き入れ、ジャズに電子楽器を持ち込みました。そうして作られた『In A Silent Way』という作品はフュージョンという音楽ジャンルの先駆けと言われています。
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