スポーツと健康で生活に貢献 ヒマラヤの経営戦略と人的資本経営

スポーツ用品小売業のヒマラヤは、「スポーツと健康を通じて、世界中の人々の豊かなライフスタイルに貢献する」というビジョンを掲げ、スポーツとウェルビーイングに関する様々な事業を展開。多様な人材の活躍を後押しする人事制度で、人的資本経営の強化も図っている。

小田 学(ヒマラヤ 代表取締役社長 兼 CEO)

コンティニュイティを大切に
過去の歴史を踏まえて経営

ヒマラヤは1976年に、岐阜市でスキー専門店として創業。現在はスポーツ用品、ライフスタイルウェア、EC事業など幅広い事業を展開し、国内に約100店舗がある。2023年11月には創業者の小森裕作会長兼社長が退任し、娘婿で三菱商事出身の小田学氏が社長兼最高経営責任者(CEO)に就任した。

小田氏は「ビジネスや経営ではコンティニュイティ(continuity、継続性)を大事にしています」と言い、「過去の歴史を踏まえた上で会社を経営し、その先に未来を創り出していくのが経営者の責務」と語る。このため、社長就任に当たっては、創業者や周りで一緒にヒマラヤを築き上げてきた人たちの話を聞き、まずは自社の存在意義や役割を明確にしたという。

ヒマラヤの創業以来、世の中ではスポーツの楽しみ方や用途が多様化し、顧客はスポーツ用品店でライフスタイル関連の商品も購入するようになった。このような変化に対応し、ヒマラヤでは取り扱う商品の範囲を拡げてきた。そんな同社の「ヒマラヤらしさ」は、多様な商品、価格帯を品揃えする商品調達力と、オリジナル商品の企画開発力、そして店舗スタッフによる明るく朗らかな接客にある。

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