食文化の国際交流が生む新たな価値 国際化と多角化が成長のカギ

しょうゆのトップブランドとして日本の食文化の発展を支えてきたキッコーマン。1917年の株式会社設立から100余年。食文化の国際交流をモットーにいち早く国際化を進め、変化する時代のニーズに合わせた国内事業の多角化と商品開発で、持続的な成長を続けている。

堀切 功章(キッコーマン 代表取締役会長 CEO)

1917年、千葉県野田市に株式会社を設立してから105年、それ以前の個人経営の醸造業の時代から数えれば300年以上となる歴史ある事業を引き継いできたキッコーマン。長い歴史のなかで最初のターニングポイントとなったのは「1917年の株式会社化」だと同社会長CEOの堀切功章氏は説明する。「1917年にしょうゆ醸造業の近代化を目指し、醸造家8家が合同して株式会社を設立したことが、大きなターニングポイントだと言えます」。

キッコーマンしょうゆを世界中へ

さらに、第二次世界大戦時、原料不足で日本のしょうゆ業界そのものが立ち行かなくなりそうになった時に技術開発に力を入れ、本醸造しょうゆ存続の危機を乗り越えた。戦後は、海外のマーケットを開拓する国際化と、国内事業の多角化を大きな戦略とし、発展を続けてきた。

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