2020年9月号
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後継者が挑む 新事業のつくり方

次世代主力製品を生み出した承継者 新規事業で会社が変わる

宮本 彰(キングジム 代表取締役社長)

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事務用品メーカー・キングジム社長の宮本彰氏は、創業者を祖父に持つ。ラベルライター「テプラ」を、ファイルバインダーに続く同社事業の2本目の柱に育てた経験に基づき、開発者を力づけ、画期的な新製品を継続的に生み出すための社内体制を整えている。

宮本 彰(キングジム代表取締役社長)

――「テプラ」の開発を例に、事業承継における新規事業の重要性についてお話しください。

宮本 キングジムは、昭和2年に私の祖父が創業した企業で、私が入社した当時には既に業界トップのファイルメーカーでした。一方、1980年代になるとワープロ専用機の普及が始まり、「間もなくペーパーレスの時代が来る」と言われだしました。オフィスから紙がなくなれば、ファイルは売れなくなる。キングジムとしても、新しい時代に合わせ、電子機器に取り組むべきと考えました。

当時私は30代、社長の息子で専務という立場でした。やはり「自分として一旗揚げたい」と思っていました。そこで、社員の中の電子機器をつくりたいといっていたメンバーとEプロジェクトを立ちあげ、様々な機器を考えた中で最後にたどり着いたのが「テプラ」です。

「テプラ」で印字したラベルは現在、様々な用途に使われていますが、もとはファイルバインダーの背中の見出しをきれいにプリントできる商品として開発したものです。「ファイルメーカーだから、まずはファイルの周辺製品を考えよう」と構想しました。ファイルの背見出しは棚に並べたときに目につくが、手書きだと書く人によっては字にばらつきがあるし、印刷するにはロットが少ない。ワープロで背見出しの製作を代行するサービスもやっていましたが、ラベルみたいなものに直接打ち出した方が早いんじゃないかと思っていました。

2018年にはテプラの累計販売台数は1000万台を突破した。オフィス以外にも、様々な場所で使われている

 

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