第2条 でかい夢をみる 夢なき者に成功なし
トップが掲げた「世界一の列車」という夢に社員は高揚し、ななつ星は実現に向けて動き出した。夢を語ることは経営者の使命であり、大きな夢は人を動かし、人の心を熱く燃えさせる。そして、夢を形にするためには、具体的な実行計画に仕立てることが不可欠となる。
社長は夢を語るべし
社員に夢を語らない社長は失格、と経営の神様・松下幸之助翁は説いた。
京セラの創業者・稲盛和夫氏は、夢についてこう語る。
「夢を持つことは、とても大切なことです。まず、夢がないことには、人間は人生を漂流してしまいます。ちょっとした困難にも立ち止まってしまいます」
幕末の思想家、吉田松陰は夢と成功を結びつける。
「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」
前条で逆境をバネにすると述べたが、バネにするだけでは足りない。そこから何をめざすのか、どの方向に向かって進むのかがわからない。
逆境の中では、夢をみることが欠かせない。もちろん、逆境でない場合でも、つまり順調に来ているときも夢を持たなければいけない。さもないと、どの方向に進めばいいかわからないから、稲盛氏のいうように、組織は「漂流」してしまう。
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