実務家教員による春期講義 自身の経験・知見を生かす

実務家教員による春期講義
自身の経験・知見を生かす

事業構想大学院大学では、様々な現場で新規事業を実現、また研究、実践を重ねている、現役の実務家が教員を務めている。春期集中講義でも、実務家教員による講義を複数開講した。

デロイト トーマツ グループCSOである松江英夫客員教授の「事業構想特論IV (企業成長とイノべーション)」では、企業の持続的成長に必要な、成長戦略やイノベーション、自己変革できる組織に関する変革の方法論を学び、院生は構想力、戦略思考、組織変革力を高める機会となった。また、「事業構想特論V (自治体のビジネスモデル)」を、佐々木信夫客員教授が担当。公務員、大学教授として長年全国を歩いて得た、行政学、地方自治研究者の経験を生かし、官民連携で必要なビジネスモデルを考察する講義となった。

デロイト トーマツ グループCSOの松江 英夫客員教授

行政学、地方自治研究を専門とする佐々木 信夫客員教授

大阪校では、ベルギーなど欧州で長年ビジネスを行い、PwC中東欧パートナーを務めるスティーブ・モリヤマ客員教授が担当する「グローバルビジネス」が開講。アウトバウンド、インバウンドの双方向でグローバルビジネスを捉えた講義が行われた。また、福岡校では、ロケスタ代表取締役社長、元メルカリ執行役員の長谷川秀樹客員教授による「事業構想のITソリューション」を開講し、ベンチャー企業等のゲスト講師も招いた講義では深いディスカッションもなされた。

講義では、教科書や本だけでは得られない、現場で体験した、苦難・壁の乗り越え方、考え方を知る教員が多い。こうした教授陣と少人数で議論できるのは、本学ならではの特徴だろう。

 

院生の声

共同翻訳プラットフォームで
タイ人向け日本語学習の場を

ロークニヨム チャッチャイ
GameWith サービス開発部
東京校7期生(2018年度入学)

私はタイで生まれ育ちつつも、日本のアニメ・文化に関心を持ち、来日しました。大分県の大学を卒業後、エンジニアとしてアプリ開発を行っていましたが、新しい企画を考える力を身につけたいと思い、本学に入学しました。

修了時には、事業構想計画書として、「『NOTORA』 ライトノベル共同翻訳を通した日本語人材育成プラットフォーム」と題し、提出しています。

本学ではグループディスカッションが多く、構想に対して、多様な視点で先生、院生からアドバイスをもらいました。物事の本質を問うディスカッションが多く、例えば「マーケティングとは何か?」を徹底的に考える講義もあり、捉え方次第で、物の見方が変わるということを学びました。

今後、構想計画書を基にまずは実行し、検証しながら、タイ人の人材育成につながる事業に育てていきたいと思います。

織物をつくるにあたっての
共通言語を生み出したい

伊藤 淳(いとう・じゅん)
伊藤平 代表取締役
大阪校2期生(2019年度入学)

私が代表取締役を務める伊藤平では、唐織物並びに縮緬袱紗、風呂敷の企画デザイン、制作及び販売を行っています。織物に関する構想を「事業構想計画書」という形として残すことで人に受け継げるようにしたいという想いから本学に入学しました。先生は素晴らしい人ばかりで、新しい気付きも多く、毎日有意義に研究に励んでいます。他の院生の方々も熱心に行動される方ばかりで非常に刺激的な環境です。

思い描いている構想としては、織物をつくるにあたっての共通のフォーマット、いわば「世界共通言語」を作りたいと考えています。実際のデザイナーと相談しながら織物をつくるにあたり、共通のプラットフォームが必要だと思います。これを作り出すことで、例えば他国間だけで成り立ってしまう受注と発注のやりとりにも、日本が関与することができます。大きな規模ではありますが、このような構想を考えています。

新事業で未来を創る
事業構想大学院大学

事業構想大学院大学は、社会で必要とされる事業の種を探し、未来を見据えた、新しい事業を創出する、事業構想修士(MPD)を育成しています。社会人向け大学院として、平日夜間と土曜日に授業を開講。2年間の修士課程を経て、事業構想計画書を完成させます。

対象院生
①企業・組織の新規事業担当者
②事業承継者(及び予定者)
③地域活性化を志す人
④ベンチャーを起こす人
⑤ソーシャルビジネスを志す人

学位
事業構想修士(専門職)

校舎
東京(表参道駅1分・南青山)
名古屋(名古屋駅直結・JRゲートタワー)
大阪(大阪駅直結・グランフロント大阪)
福岡(福岡駅直結・福岡天神センタービル)

詳しくは、本学HPをご覧ください。