2020年5月号
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食と料理のイノベーション

食で人をつなげ、世界を変える ごはん会を楽しむグルメアプリ

山本 雅也(キッチハイク 共同代表COO)、藤崎 祥見(同 共同代表CTO)

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「人と人とがつながる空間には、必ず『食』があります」。そう語るのは、キッチハイクの共同代表COO、山本雅也氏だ。同社は、食べることが好きな人同士で集まれるアプリを展開。食と交流が好きな人たちのコミュニティを築き、新たな事業を生み出している。

山本 雅也(キッチハイク 共同代表COO)(右)、藤崎 祥見(同 共同代表CTO)(左)

キッチハイクは、「食べるのが好き」という人同士で集まれるグルメアプリ『キッチハイク』を運営している。ごはんを食べたい人が、アプリに掲載されているお店と日付を選び、定員が集まれば、キッチハイクがお店を予約。当日、ユーザーが店に集まり、ごはんを楽しむ。毎月500回の食事会が開催され、月3000人が参加し、累計ユーザー数は10万人を超える。

キッチハイクは、山本雅也COOと藤崎祥見CTOが共同創業者であり、2012年12月に設立された。山本COOが「食」に注目したきっかけの1つは、文化人類学者レヴィ=ストロースについて書かれた本の一節だった。

「地球上のどの民族も、自分たちのテリトリーに他者が入ってきた時に、友好を深める一番の方法は食事だった。共食の儀礼で絆を深め、そこから貿易が始まり、共同体が立ち上がり……、という内容でした。食をきっかけに知らない人がつながり、新しいものが生まれてくる。そこには、この世界を良くする、面白くするヒントがあると考えたんです」(山本COO)

一方、実家がお寺で僧侶の資格を持ち、エンジニアでもある藤崎CTOも、人のつながりというテーマに関心を持っていた。

「お寺は地域コミュニティの中心ですし、エンジニアのオープンソース文化もコミュニティです。コミュニティは人類を前に進める原動力になる。そして、自分の原体験を振り返ってみると、お寺の集まりには常に食がありました。山本とは出会ったその日に意気投合し、『キッチハイク』の開発が決まったんです」(藤崎CTO)

『キッチハイク』は、「食べるのが好き」という人同士で集まれるグルメアプリ。お店と日付を選び、定員が集まれば、食事会が開催される

2度のピボットを経て、
本格的な成長を視野

『キッチハイク』は2013年5月にリリースされたが、現在に至るまでに2度のピボット(事業転換)を経験している。最初は、旅先となる世界各国で現地の家を訪ね、食卓を囲んで異文化交流を楽しむという食事版のAirbnbのようなサービスだった。

「面白いコンセプトだと思ったのですが、旅という非日常が利用シーンなので、使う機会が少ない。最初の3年程は伸び悩みました。そしたら次第に、ご近所の家にごはんを食べに行くという使い方をするユーザーが出てきた。そこにニーズがあるのではと考え、2016年に利用シーンを旅先から日常へとシフトしました」(山本COO)

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