DXが変える広告クリエイティブ 人間行動の理解が核に
世界最大のアクティベーション・エージェンシー・ネットワークであるジオメトリー。顧客がブランドと接するあらゆるタッチポイントで価値あるブランド体験を創造し高い評価を得てきた。消費者への理解を深めることで、クライアント企業が望む、目に見える成果を出していく。
ジオメトリー(Geometry)は、人々の行動を変える様々なタイプの広告や、販促活動全般を一貫して創造しているアクティベーション・エージェンシーだ。Reimagine Commerce(コマースの未来を描き直す)をミッションに掲げ、人を全ての中心に置きながら、いつ、どのように、そしてなぜ買うのかを紐解いていく。世界最大の広告会社グループであるWPPの中でも、トップ6に位置づけられている。ジオメトリー・ブランドの誕生は2013年。56の国と地域でサービスを提供している。
同社の作品は、テクノロジーによって可能になるあらゆるタッチポイントや場面に新たな価値を与え、人間を中心としたアプローチをとることに特長がある。例えば、2018年にカンヌ・ライオンズで銀賞を受賞した「Touching Masterpieces」は、美術品に触れる体験を提供するヴァーチャルリアリティ(VR)プロジェクト。この作品は、目の見える人だけでなく、世界に2.5億人以上いると言われる視覚障害者にも芸術作品を鑑賞/体験することを可能にした。日本では、Netflixの大人気シリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のドラマの世界観を表現したコミュニケーションプランニングの他、レッドブルのIMCキャンペーンプランニングなど、多岐にわたるカテゴリーやブランドを手がけている。
2019年4月にジオメトリーのグローバルCEOに就任したベス・アン・カミンコウ氏がこのほど来日し、デジタル時代のクリエイティブ・エージェンシーについて語った。
――デジタル化の波は広告クリエイティブにどのような影響を与えてきたとお考えですか。
カミンコウ 広告宣伝業界は、デジタルトランスフォーメーション(DX)により、それ以前とは劇的に変わった。今やDXはあらゆる分野に広がっているので、より広い視野で、全体にアプローチしなければならない。考え方や、広告の作り方そのものを再定義する必要がある。
DXで強まる消費者の力
デジタル化以前は、メーカーや広告企業の方が力を持っていたと思う。現在はそれが逆転し、消費者が決定権を持つようになった。
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