2019年2月号
購読申込み のあとに ログイン していただくと全文をご覧いただけます。

モビリティ革命

世界的カーデザイナー・奥山清行氏が語る「モビリティの未来」

奥山 清行(KEN OKUYAMA DESIGN 代表)

0
​ ​ ​

「イタリア人以外で初めてフェラーリのデザインを手がけた男」として知られる奥山清行氏。自動車のほか、新幹線やトラクターなど、数々のモビリティのデザインを手掛けてきた奥山氏に、モビリティの未来、新事業創出のために求められる視点について、話を聞いた。

奥山 清行(工業デザイナー / KEN OKUYAMA DESIGN 代表)

――奥山さんが今後、デザインしてみたいモビリティはありますか。

奥山 「モビリティ」とは、ハードだけでなく、まちづくりやインフラづくり、その運営までを含んだ全てです。新しいモビリティを考えることは、まちづくりにつながる。私自身、30年レベルの都市計画など、まち全体のデザインをしてみたいと考えています。

今、各地で自動運転の実証実験が行われていますが、地域によって人口や面積、産業構造などが異なりますから、必要とされるモビリティは変わります。それぞれの地域が「モビリティのあるべき姿」を明確にすることから始めなければなりません。

どのようなモビリティが、
これから必要とされるのか

――今後、モビリティはどのように変わっていくと見ていますか。

奥山 移動手段を大別すると、電車やバス、タクシー、航空などの「パブリックトランスポート」と、自動車やバイクなどの「プライベートトランスポート」があります。従来、それぞれを別の業界の企業が担っていましたが、今、その2つが融合しつつある。自動車メーカーは、業界が無くなるという危機感を抱き、猛烈な勢いでパブリックトランスポートの領域に近づこうとしています。

パブリックトランスポートとプライベートトランスポートの融合には、新しいモビリティが必要です。例えばITの進化によって、バスは、どこで何人が待っているかを把握し、それに合わせてルートを柔軟に変え、乗り合いで移動することができます。しかし、そのシステムに合った移動手段が存在していません。

既存の大型バスではキャパシティが大きすぎ、「小さなバス」とでも言えるような新しいモビリティが求められる。それは、既存の大型バスを単に小さくしたものではなく、速度は20~30kmで良いかもしれませんし、EV(電気自動車)にしてバッテリー容量は近距離の移動分だけで十分かもしれません。「移動」のあり方を根本から考える必要があります。

残り65%

0
​ ​ ​

バックナンバー

メルマガで記事を受け取る

メルマガ会員限定で、
ピックアップしたオンライン記事を
毎日お届けします。

以下でメルマガの登録ができます。

購読申し込みで全記事が読める

2018年4月号「SDGs×イノベーション」完売!

会員になって購読すれば、バックナンバー全記事が読めます。PC・スマートフォン・タブレットで読める電子ブックもご用意しています。

バックナンバー検索

注目のバックナンバーはこちら

最新情報をチェック。

会員になると 最新「事業構想」が読み放題。さらに

会員の特典をもっとみる