映画で「本物」の町おこし ドキュメンタリーと芝居が融合
「消滅可能性都市」である栃木県那須烏山市を舞台に、新しい映画の撮影が行われた。ヒロインには、地元の高校生を選出。プロの俳優陣に交じり、素のままの状態で、本気で町おこしに奔走する。それは、映画でありながら、過疎化に悩む現実の地域を変えていく。
この夏、「究極の町おこし映画」が封切られる。8月4日に宇都宮ヒカリ座にて先行公開され、9月1日からはヒューマントラストシネマ渋谷ほかで順次ロードショーされる『YOU達HAPPY映画版 ひまわり』だ。
『ひまわり』は、人気バンド「TUBE」のボーカル・前田亘輝さんが長年パーソナリティを務めるラジオ番組「YOU 達HAPPY」から生まれた。コンサートツアーで全国を回る中で、地方の過疎化に対する問題意識を持っていた前田亘輝さんは、地方創生の1つの方法として映画を企画。映画版『未来日記』で話題を呼んだ杉本達監督とタッグを組み、『ひまわり』を実現させた。
撮影が行われたのは、栃木県那須烏山市。『ひまわり』は、ドキュメンタリーと芝居が融合した独自の手法で制作されている。
ヒロインとその友人には、実際に那須烏山市で暮らす女子高生をオーディションで選出。主演の俳優、大東駿介さんが「これは映画ですが、彼女たちとの時間には本物の瞬間しかなかったです」とコメントを寄せている通り、『ひまわり』は、地元の女子高生がプロの俳優陣とともに映画に出演し、町おこしに奮闘するセミドキュメンタリー作品だ。
女子高生たちの撮影は、台本もなく、素のままの状態で行われた。杉本達監督は、「本作の主人公は一切演技をしていない。彼女にとって全てが現実」と語っている。
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