ハート型のスイカを海外へ マーケッター、地域を変える

戦略的なマーケティングが不足していた地域産品の世界に、「売る」ための方法論を持ち込み、実績をあげている企業が熊本にある。スノーアイティエヌ・中川勇志氏は、海外に向けても「ストーリー」を発信する。

つくり手の思いを伝え、商品の“物語”を伝える動画を制作。プロモーションに力を注ぐ

「特産の大根が余って仕方がない。これを保存して、市場で原料が少なくなった時期に販売したいんだけど...」

スノーアイティエヌの常務取締役・中川勇志氏は、鹿児島県の農家からこんな相談を受ける。食品の長期保存方法は、冷凍、塩蔵、乾燥の3つ。それならば、すりおろした大根を冷凍してドレッシングに、塩蔵した大根は沢庵に、干した大根は切干大根にしよう。「こうすると、100%鹿児島産という高付加価値の加工品が年中提供できます」と、中川氏はにっこり笑う。

地域の課題にこそ商品開発のヒントがある。地域の課題を解決し、地域も自社も潤う。これがスノーアイティエヌ流の地域資源の発掘法だ。

中川勇志(なかがわ・ゆうじ)スノーアイティエヌ 常務取締役

西日本の豊かな資源に注目

スノーアイティエヌの前身は、漬物などに使われる食品添加物や各種調味液を卸すスノー商事の九州支店。東日本の顧客をスノー商事、西日本の顧客をスノー商事九州支店がカバーしていたが、より地域に密着した経営体制を目指すために分社化し、2001年、スノーアイティエヌが設立された。

西日本は東日本に比べ、消費人口が少ないため、それまで以上の販売実績を残すには新たな品目が必要だった。

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