数百以上のアイデアから事業構想を策定する 事業構想研究発表会
3月、今年修了した3期生の事業構想研究発表会が開催された。1年目には、数百以上のアイデアを生み出し、そのアイデアから2年次生は、構想計画を策定していく。2年次はゼミで議論をしながら構想を深め、後期には審査を受け、修了要件のひとつである「事業構想計画書」を提出する。
事業構想は、様々な社会課題から事業の種を探し、理想の事業を考えていく。今年は、生活習慣病の予防など健康・医療分野、インバウンド・アウトバウンドの観光分野、人材育成、事業承継と地域活性化など、様々な社会課題を解決する事業構想が計画された。
アイデアを生み出し続けた2年間。これから、修了生は事業構想計画書をもとに、時代の変化に合わせて構想を進化させながら、事業の実現を目指していく。
修了生の事業構想
第2創業へ向けて
当社は、創業40年を迎え、創業者が退任することになったため、事業構想として「第2創業」をテーマに考えてきました。創業者が会社の将来に安心感を抱き、社員に会社を譲れるような事業構想計画を立てています。
社員が会社を継承するには、その社員が株主から、最も優れた継承者として認められる必要があります。そのための3つの条件は、「リーダーとして理念を正しく受け継げること」、「優れた成長戦略が描けること」、そして「従業員と顧客が支持してくれること」です。これらの条件を満たすための行動とは何か。一つ目の「理念の継承」は、創業者の言葉に耳を傾けることだと考えています。二つ目の「成長戦略」は、様々なフレームワークや、海外の事例を参考に、現在、構想を練っているところです。最後の「従業員と顧客の支持」は、従業員間での新理念の共有や、文化事業を通じて、満たされつつあります。事業継承で悩んでいる企業にとって、見本となる存在を目指しています。
東急沿線「みとめあうまち」構想
修士課程の2年間で、「東急沿線『みとめあうまち』構想」を策定し、今年3月に学内にて構想を発表し、構想計画書を提出しました。
私の構想では、東急電鉄のビジョン「3つ(住む・働く・訪れる)の日本一」を深化したレベルで達成する「自己実現型の街づくりイノベーション」を提案しています。東急電鉄の沿線には、主婦や若者などたくさんの能力のある人がいたり、多様な資源が眠っているので、特に、潜在需要である「働く」と「訪れる」を体験化して広めていきたいと考えています。
これからも新しい事業のアイデアを具現化する「井戸を掘る」スピリットを持ちながら、大学院で策定した事業構想の実現を目指していきます。
新事業のアイデアを考え構想する
事業構想大学院大学は、社会で必要とされる事業の種を探し、事業構想を考え構築していくMPD(事業構想修士)を育成する、クリエイティビティを重視した、従来の枠を超えた新しい社会人向け大学院大学です。
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