都内の「新・ご当地酒場」で魅力発信 佐世保市九十九島から直送

佐世保市は、昨年から九十九島を資源として、観光戦略における3カ年計画を開始した。島の魅力を公式HPで紹介する「九十九島の九十九のネタ」に続き、今年は都内に九十九島の食材をフルに使ったレストランを展開。クリエイティブな観光戦略に注目が集まる。

関東地区への認知度向上を目的に、「九十九島」を店名にしたレストランを3店舗オープンした。九十九島から直送される新鮮な食材を使っている

全国の郷土料理を食べることができる「ご当地酒場」が東京都内で増えている。北海道八雲町、福井県美浜町、長崎県五島列島・小値賀町など市町村名を掲げた店舗名で展開し、地域名と地元の食材のPRになっている。

1月15日、長崎県佐世保市にある「九十九島」を店名にしたレストランが都内に3店舗オープンした。渋谷に鍋料理専門店「ゆるり屋九十九島」、恵比寿に居酒屋「ヒカリ九十九島」、二子玉川にイタリアン「ダリアロッソ九十九島」。際コーポレーションの既存店を活用した3月25日までの期間限定店舗ではあるが、すべての料理に「佐世保・九十九島の食材をフルに使う」というこだわりが、他のご当地酒場とは一線を画している。地元で厳選された新鮮な海産物の「海の幸」、温暖な気候で栽培された農産物の「山の幸」がレストランに届き、料理として振る舞われる。魚介類であれば、その日の水揚げを見て届ける食材を厳選するため、メニューも届いた食材を見て決めるというこだわりがあるレストランだ。

日本本土最西端に位置する九十九島

日本一の食材がある九十九島

佐世保港で有名な佐世保市には、2つの観光名所がある。1つは「ハウステンボス」であり、H.I.S.の澤田秀雄会長による経営で2009年以降来場者数は右肩上がりで伸びている。(→特別対談)もう1つが自然豊かで豊富な食材がある「九十九島」である。

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