アートの力で、障害のある人に居場所を 「たんぽぽの家」

アートプロジェクトを中心に、障害のある人たちの生きる場づくりに取り組むたんぽぽの家。コミュニティスペースの運営や音楽祭、コミュニティイベントの開催など活動の幅はどんどんと広がり、地域を繋ぐハブとして機能している。

「たんぽぽの家アートセンターHANA」で活動する障がいのある人たち。絵画や立体造形、テキスタイル、陶芸、演劇、ダンスなどの表現に取り組んでいる

福祉運動ではなく、市民運動として展開

「たんぽぽの家」の歴史は、今から40年以上前の1970年代前半までさかのぼる。重度の身体障害者の保護者たちが、子どもたちが養護学校卒業後に地域と関わりあいの持てる居場所を自分たちでつくろうと〈たんぽぽの家づくり運動〉を市民運動として展開、そこに当時新聞記者として関わったのが、現在理事長を務める播磨靖夫氏だった。1973年に「奈良たんぽぽの会」が発足、障害者問題は社会の側の問題だと考えていた播磨氏は、新聞社を辞して本格的にたんぽぽの家づくり運動に関わることとなる。

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