「藍の力」を再発見 新市場を開拓し、伝統を次代へ
藍の薬効を活かした手づくりの石けんが、自然志向のトレンドにも乗り大ヒット。藍色工房は、石けんに続く商品の開発にも力を入れ、藍の新たな用途を開拓。苦境にある藍農家と職人をサポートし、伝統産業を守ることに尽力する。

坂東氏が、肌荒れに悩んでいた夫のために生み出した「藍染め石けん」。全国でファンを獲得し、ヒット商品となっている
「藍」といえば藍染の染料が思い浮かぶが、薬効があることはあまり知られていない。
今、肌荒れに効く藍エキスを入れた「藍染め石けん」が愛用者を増やし続けている。製造・販売するのは、藍色工房。現在、オンラインショップの定期購入者は約1200人で、顧客は延べ約1万6000人。天然原料のみでつくられていることや、藍と白の市松模様や紙吹雪を散らしたような美しいデザインが好評で、ネット通販のほかに、東京の百貨店、セレクトショップなどでも取り扱われている。
きっかけは夫の肌荒れ防止
藍染め石けんが生まれたきっかけは、藍色工房の社長、坂東未来氏の夫が極端な肌荒れだったことだ。当初はハーブを素材に手づくり石けんの試作を重ねていた。試行錯誤の中で、たどり着いたのが藍だった。

坂東未来 藍色工房 代表取締役
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