農家と都心をつなぐ、新しい「場」をつくる

千葉県出身の俳優、永島敏行さんは農業生産者・経営者としての顔も持ち、全国で米作りを行いながら、東京で生産者と消費者をつなぐ「青空市場」を主宰。農業と地元千葉への想いや、次の事業構想を聞いた。

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ながしま・としゆき/1956年、千葉市中央区生まれ。俳優。大学在学中にデビューし、数々の映画やドラマに主演。93年から米作りを始め、マルシェ「青空市場」の主宰や八百屋「青空市場808」の経営も手がける。13年から秋田県立大学の客員教授に就任するなど、農業人材育成にも携わる

─農業との出会いを教えて下さい。

約20年前に秋田県・十文字町で初めて米作りを体験して以来、千葉県成田市などで水田や畑を続けています。きっかけは子どもが生まれたこと。自然の中で泥まみれにして遊ばせたいと思い、友人の農家に体験させてもらいました。

もう一つ、米作りを通して日本人を知りたいという想いもあった。以前イギリス人から「日本人とは何か」と聞かれて言葉に詰まった経験がありました。米作りは何千年と続けられてきた日本人の営みだから、そこに答えが見つかるのではと思ったのです。

農業体験で色々なことに気付きましたね。人間には食料を作るDNAが組み込まれているのではと思うほど、米を作ると落ち着くし、日本人の歴史も感じられる。子ども土と触れ合うことで感受性が豊かになり、食への関心もとても高くなりました。

そして食料を作る人がいないと都会は成り立たないという、当たり前のことに気付いた。でも現実には、生産者と消費者の距離はどんどん遠くなっていました。

東京・丸の内でマルシェを主宰

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東京・丸の内で月2回開かれる「丸の内行幸マルシェ×青空市場」。全国から生産者が集い、買物客や周辺オフィスの会社員と交流する

─その体験が「青空市場」に繋がるのですね。

量販店やスーパーが増えて食材は手に入りやすくなったけれど、「食の代弁者」と言える八百屋や魚屋は減っていく。消費者は食の旬や楽しい食べ方も、生産者の想いも知らない。それならば生産者と消費者が直接会える場を作ろうと考えました。

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