「おきゃく」の文化で高知を伝える
毎年3月、高知市を中心に開催される「土佐のおきゃく」は40前後の主催団体が集結し、短期集中的にイベントを繰り広げる。そこには高知流のおもてなしである「おきゃく」文化を守りたい、熱い思いがある。
ALL高知で街を盛り上げる
高知県で宴席のことを指す「おきゃく」。その言葉を冠にした祭りが毎年3月、9日間にわたって開催されている。
期間中は40前後の団体がそれぞれの場所で、それぞれに趣向を凝らしたイベントを実施。この全国的にもめずらしい祭りの狙いについて、「土佐のおきゃく」実行委員長を務める上村嘉郎氏はこう語る。
「高知には『皿さわち鉢』と呼ばれる伝統料理があります。直径数十センチの大きな皿に、海の物、山の物、酒肴、デザートなど様々な料理が盛りつけられた、高知の宴会には欠かせないものです。『土佐のおきゃく』は、高知の街全体をその皿鉢に見立てて、大小様々なイベントを盛り合わせているのです。高知県の観光は3月になると閑散期を迎えますが、一方で、その時期においしくなる食材がたくさんあるんです。
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