千客万来の「大大阪」を再興へ

大阪の産業面での強みを引き出し、世界的な都市としての存在感を確立させるため、大阪商工会議所は「千客万来都市OSAKAプラン」に取り組む。そこでは、全員参加による「大大阪」、「大関西」の実現が目指されている。

―大阪商工会議所では、2011年度~2013年度の中期ビジョンとして、「千客万来都市OSAKAプラン」を掲げています。その概要・狙いとは、何でしょうか。

「千客万来都市OSAKAプラン」で目指すのは、大阪ならびに関西への人や企業のインバウンドとアウトバウンドを増大させ、アジアを中心とした新興国の成長を取り込んで、大阪の街を国際的な交流拠点として成長させていくことです。そのための戦略を5つのプロジェクト(図参照)に落とし込んでいます。

5つのプロジェクトは、大阪の強みと弱みに着目しながら定めたもので、大阪商工会議所のみならず、民間企業・行政・市民の「オール大阪」で取り組んでいくことを目指しています。

「弱み」を「強み」に転換

―同プランには、「全員参加で『大大阪』『大関西』をつくろう」というサブタイトルがあります。「大大阪(だいおおさか)」とは、大正後期~昭和初期に近代都市として華々しい成長を遂げた大阪市を指して使われた言葉ですが、どういった思いを込めたのですか。

「大大阪」というと、多くの人は「繁栄」に目を向けがちですが、その繁栄が到来する前、大阪の街は戦争や不景気で暗く沈んでいました。

「大大阪」は、暗い時代を乗り越えるため、企業家や市民らが知恵を出し合ったからこそ生まれました。これにちなみ、「大阪の弱み」となっている現状の課題を我々の知恵で解決し、強みに変えることで発展させたいという思いを込めています。

―「大阪の強み」をより強化させるプロジェクトでは、どういった取組みを行っているのですか。

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