これまでの日本に欠けていたもの ― 自ら事業を構想し、始める精神 ―

いまなぜ事業構想か 「構想一つで社会が動き出す」

今、社会では新しい挑戦、発想がつねに求められている。激変する世界環境の中で、時代を動かす「何か」を見つけ、形にするアプローチとして、MasterofProjectDesign(MPD、事業構想修士)は誕生した。MPDは、従来のMBAにクリエイティビティという概念を加えた、まったく新しい考え方である。「事業構想」の可能性を展望する。

日本がかつては世界経済2位に達しながら、今のような閉塞状態に陥ったのは、我々が自ら事業を発想し、構想を考えて展開し、世界に先行する事業を創り出していこうとしなかったことにあったと感じています。

その背景には、すでに出来上がっている既存のビジネスモデルに従って、川上の産業や大手企業に付随するかたちで動いてきた流れに乗っていく考え方と、さらに新規分野には外国からの導入に頼ることを第一とする「セカンドトップ」マインドがあり、この後者のマインドこそが最大の原因であったと私は見ています。日本企業にはもともと、独自性の高い優れた技術や知恵があるにもかかわらず、戦後の経済活動においては、欧米をはじめとした世界企業や研究所から、技術を模倣的に導入し、追いかけ追いつくことが習性となり、これが第二の事業文化となってしまったのです。

もはや習慣となってしまったことを止めようというのですから、この閉塞を突破することは、確かに難しいことではあります。しかし今やらなければ日本の事業社会は衰退の道しかありません。大手企業、中堅・中小企業において、さらには地域やNPOの活動において、自らの持てる知財を集め、それぞれの強みを活かした新たな事業を発想し、構想して、事業を立ち上げて、時代の突破口を拓く時に立っているのです。

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