災害対策を「賑わい」へ、逆転の発想

東日本大震災以降、沿岸部の人口流出が生じ、津波災害対策をすすめる静岡県吉田町。「ピンチをチャンスに」を合言葉に、津波災害対策を逆に町の賑わいへと繋げようとする同町に、ふるさと納税の活用を聞いた。

吉田町役場 企画課長 谷澤 智秀

地域の魅力を再認識

静岡県吉田町は、人口約3万人の駿河湾と大井川に面した、一年を通して温暖で過ごしやすい気候の町である。駿河湾に面している吉田漁港で獲れたしらす、大井川の豊かな伏流水で育った吉田のウナギを特産品としていたものの、最近では産業従事者が減少し、衰退しつつあった。

当初、吉田町では、ふるさと納税の返礼品事業に対し懐疑的であったが、全国的に返礼品事業が拡大していく中で、返礼品事業に慎重になりつつも検討を行うことになった。特に、返礼品については、地域資源が乏しい中で、衰退しつつあったウナギをはじめとした水産業に自信を持てず、特にウナギの人気を疑問視する声が職員からも上がっていた。

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