エクサウィザーズと北原病院G 遠隔リハビリサービスを試験導入

2020年6月25日、エクサウィザーズ(東京都港区、月刊事業構想2019年7月号参照)と北原病院グループ(KNI、東京都八王子市)は、共同開発したオンライン遠隔リハビリサービスの試験導入を北原リハビリテーション病院で開始した。

国内では年間23万人以上の脳卒中患者が新規に発生し、累積の患者数は約111万人にのぼると推測されている。また、脳卒中は日本人の死因の第4位、要介護の要因としても第2位である。しかし、医療保険でリハビリを受けられる期間には日数制限があり、それを超えると介護保険で受けるリハビリに移行することとなる。

そこで、質の高いリハビリを自宅で受けられるようにするため、両者はオンライン遠隔リハビリサービスを共同開発した。これは、専用アプリを通じてオンラインで遠隔リハビリの支援を行うものだ。利用者はリハビリ状況に応じてセラピストから案内されるトレーニングメニューを参考に、運動の様子をアプリで撮影。担当セラピストは、その動画を確認し、フィードバックをアプリで送ることで、自宅にいながら施設でリハビリを受けているような体験を実現する。

更に、AIを用いて各人のペースに合わせた運動速度によるトレーニングプランを提供する機能や、セラピストの患者へのアドバイス内容を学習したAIが動画の確認と解析を実施し、セラピストにアドバイスを提示する機能も搭載予定だ。

今後、全国の病院でのサービス提供や、脳卒中に見られる失語症など高次脳機能障害のリハビリの追加、他の疾患やフレイル対策に対応したサービス展開も予定している。

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