スポーツ庁が「スポまち!長官表彰」開催 スポーツを活用したまちづくりを行う20自治体を選定

スポーツ庁は2022年11月18日、スポーツを活用した特色ある「まちづくり」に取り組む自治体を応援する「スポーツ・健康まちづくり」優良自治体表彰制度(スポまち!長官表彰)の第2回表彰式を開催した。スポーツのチカラを活用し、地域の様々な社会課題(少子高齢化、住民健康、過疎化、経済衰退など)の解決を図ることを目的とした各自治体のアイデアが審査され、 20 の優良自治体が選出された。

式典では、表彰状の授与に加えて、スポーツジャーナリストの増田明美氏、長野県長野市の荻原健司市長、元女子バレーボール日本代表の大山加奈氏を迎えて、「スポーツのチカラで地域に活力を!」をテーマに室伏スポーツ庁長官とトークセッションを実施。また、長官が 考案したエクササイズを来場者全員で行った。 

選定自治体の1つである茨城県境町は、海のない町だが、「子育て世代等も楽しめるサーフィンを活用したまちづくり」に取り組んでいる。これは、親子で楽しめる人工サーフィン場を活用し、持続可能な交流人口の拡大や健康まちづくりの実現を目指すもので、同町と2021年11月に姉妹都市協定を締結したハワイ州ホノルル市との関係の深化に寄与する取組みでもある。

また、徳島県三好市は「アウトドアスポーツのまちづくり計画」に取り組んでおり、吉野川の他、三好の自然環境を活かしたスポーツツーリズムを推進。手軽に水辺スポーツを体験できる環境を準備し、「ラフトレ・ラフジオ・遊覧船でジオ・サップヨガ・ワーケーション」など新たな観光コンテンツをつくっている。また、ラフト・ウェイクの競技者育成を継続し、郷土愛の醸成へと繋ぐとともに、地域の魅力発信に向けて、市独自メディアを構築するなどしている。 

この他にも、デジタルスポーツや健康増進事業、トレイルラン、空手、ウィルチェアースポーツなど、各自治体の多様な取り組みが評価された。

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「スポーツのチカラで地域に活力を!」をテーマにしたトークセッションの様子