タップ 日本初のホテルDX実証実験施設を沖縄に開設

ホテル専門ソリューションベンダーのタップ(東京都江東区)は2023年6月30日、「沖縄IT津梁パーク」(沖縄県うるま市)の敷地内に、日本初となるDXで観光・宿泊産業の生産性向上を実現するための実証実験施設「タップホスピタリティラボ沖縄」を開設した。 

「タップホスピタリティラボ沖縄」は、同社が2017年より構想を温めていたもので、沖縄県のリーディング産業である観光産業の要である宿泊施設の生産性向上、宿泊業界の人材不足、顧客の利便性向上など現在抱えている様々な課題を、日々進化を続けているテクノロジーを利活用して解決するための施設。施設内には研究拠点として「ホスピタリティサービス工学研究所」があり、「建物のDX」「メカのDX」「ソフトのDX」の3つのテーマで、ホテルDXの実証実験を行っていく。また、同施設はSDGs13項目に対応しており、中でも全ての人が能力を高め社会的に取り残されないように人(障がい者)とロボットの共生の実証を行っていく。

施設内では、自分のスマホにLINEと連携している「THL App」をダウンロードし、自分自身で滞在をオペレーションする。このアプリは宿泊の予約から滞在中の客室の鍵はもとより、客室内の家電コントロール、ルームサービスのリクエスト、食券などの紙チケットレス、宿泊の清算などを、ひとつのアプリで完結することができる。同社は今後、旅マエから旅アトまでワンストップで利用できるアプリを目指していくとしている。

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