東急 多摩田園都市エリアで歩きたくなるまちづくり「nexus構想」を始動

東急は、多摩田園都市エリアにおいて、生活者起点で取り組む新たなまちづくり「nexus構想」を始動したことを、2022年1月19日に発表した。郊外における生活を自然や農と融合させた「歩きたくなるまち」を目指す。

構想の推進にあたっては、構想に共感した行政や企業をバディ(仲間)と捉え、多様なバディと連携し、生活者起点のサステナブルな地域ネットワークを構築する計画だ。1月18日に、東急はシグマクシス・ホールディングスと、今回の構想を推進するための基本協定書を締結した。多様なバディとの連携促進、実証実験や事業化を進めていく。

構想の第一弾として、川崎市、横浜市の市境近辺にある虹ヶ丘団地、すすき野団地エリアに、バディと共に様々な実証実験に取り組む拠点として「nexusチャレンジパーク」を2022年4月に開業する予定だ。チャレンジパークでは、約8000平方メートルの敷地に、プランティオ(月刊事業構想2020年9月号参照)が手がけるシェリング型のコミュニティIoT農園や地産地消マルシェなどの多目的利用が可能な空間を作り、地域住民が自由に利用できる場としても運営する。

今後は多摩田園都市エリア内の複数にわたる対象地域においても、各対象地域の特徴を生かし、「農と食」「資源循環」「エネルギー」「駅遠エリアのMaaS」といったテーマを定め、実証実験や事業化を進め、段階的に展開していく考えだ。