WAKAZE 10億円調達、日本酒の事業展開強化

WAKAZE(山形県鶴岡市)は、2023年1月11日、シリーズBラウンドで10億円を資金調達したと発表した。また、宝ホールディングスと資本提携契約を締結し、業務提携へ向けた協議を開始した。

今回調達した資金は、欧州、アメリカおよび、中国を中心としたアジアでの事業拡大のための広告宣伝や、アメリカでの拠点設立・人材採用、WAKAZEのフランスにおける生産設備の拡張に充てる予定だ。

WAKAZEは、その土地の風土や食文化に合わせた日本酒「SAKE」をその土地の原材料を使って造ることを目指している。この方針のもと、2019年にはフランス・パリ近郊に醸造所を開いた。今後、世界各地で醸造拠点を立ち上げるためには、人材や資源の確保が課題になる。一方、宝ホールディングスはアメリカで酒造りを行っており、豊富な技術力とリソースを持つ。WAKAZEは同社と協業することで、各地の文化・嗜好に合わせてローカライズしたSAKEの提供を目指す。流通面ではすでに欧州・アメリカにおいて、宝ホールディングス傘下の和酒・日本食材卸を通じてWAKAZEの商品を販売するという取組を行っているが、今後はこれを拡大していく。