トヨタ 研究開発施設を豊田市・岡崎市山間部に整備、運用開始

トヨタ自動車は、2024年4月2日、研究開発施設「Toyota Technical Center Shimoyama」の全面運用を開始したと発表した。「Toyota Technical Center Shimoyama」は、豊田市と岡崎市にまたがる山間部に建設し、自然地形を生かした高低差と多数のカーブが入り組んだ厳しいテストコースを備えている。

同施設は、造成工事後の2018年4月から施設の建設を始めており、運用を順次開始してきた。今回新たに車両開発棟や来客棟を備えた西エリアが完成し、全面運用に至った。車両開発棟は、レクサスカンパニー、GRカンパニーの事業・開発拠点となる。来客棟は、ビジネスパートナーやサプライヤーとの共創の場として用いる予定だ。開発拠点ならではのクルマを間近に感じる交流によって、新たな発想を促すオープンな空間として活用していく。

同施設の総面積は約650ヘクタールで、うち施設用地は約160ヘクタール。投資額は約3000億円にのぼる。環境保全の取り組みとして、敷地面積の約6割で土地本来の森林を残し、里山体験イベントなど地域住民との交流の場となる環境学習センターも2023年3月に整備した。

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