廃漁網アップサイクルのamu シードラウンドの資金調達を実施

廃漁網のアップサイクル事業を手掛けるamu(宮城県気仙沼市)は2023年8月1日、VCのANOBAKAを引受先とする第三者割当増資によりシードラウンドの資金調達を実施したと発表した。資金調達を通じて、2023年度内の廃漁網アップサイクル製品の完成を目指す。 

2023年5月創業のamuは、海洋に流出する年間800万トンのプラスチックごみの40%占める漁具のアップサイクルを目指すスタートアップ。塩分が含まれている漁具をリサイクルする技術はなく、ほぼ100%漁業者負担で産業廃棄物として焼却、埋め立て処理されている。amuは海に流出する前に漁業者から漁具を回収し、再資源化することを⽬指しており、まずはナイロン漁網を再資源化する事業を進めている。

amuは効率的かつ漁業者にも恩恵がある回収システムを構築、さまざまなリサイクラーの最新技術を活用し、廃漁具素材の価値を最大化することで、世界市場で年次8.6%成長、2030年には3兆6000億円の市場予測がある再生海洋プラスチック市場に参入していく。今回調達した資金は、全国の漁港からの漁網の回収費、2023年度中にテストマーケティングを目的とした販売を行う商品の開発費に充てる。

ニュース2_amu2308 

アップサイクルを目指す漁網(amuホームページより)