KT VACE  伝統工芸をNFTで活性化するプロジェクトを開始

経営・ITコンサルティングによる企業のDX推進、NFTを使った地域創生コンサルティング事業を展開するKT VACE(東京都中央区)は2022年7月20日、「伝統工芸品の一点ものを創作してもらえる権利」が付与されたNFTの販売を開始すると発表した。これにより、伝統工芸品を販売する新たな仕組みを作り、伝統工芸を守っていく一助となることを目指している。 

伝統工芸は、1984年をピークに年々従事者が減少し、衰退傾向にある。この課題に対し、KTVACEは、今回「伝統工芸× NFTプロジェクト」を立ち上げ、日本の文化と伝統を守る活動を開始。7月18日に第一弾として、「伝統工芸の職人に一品物の制作依頼ができる権利」を付与したNFTの販売を、世界最大級のNFTマーケットプレイス「OpenSea」で開始した。伝統工芸家は、すでに淡路市在住の著名な書道家や陶芸家などが参画しており、今後も伝統工芸家が続々参画予定で、将来的には少なくとも100人の伝統工芸家の参画を目指している。 

NFT(Non-Fungible Token)とは非代替性トークンのことで、アートやゲーム、会員権や不動産所有の証明など、幅広い分野で活用が進んでいる。トークンとは一般的に、既存のブロックチェーン技術を利用して発行された仮想通貨のこと。また、「非代替性」は「唯一無二」「代替不可能」という意味で、直筆サイン入りの書籍や世界に1つだけのコレクターズアイテム、人気アーティストの原画などが「非代替性」のあるものの例としてあげられる。